通訳案内士の地理対策|温泉と世界遺産の覚え方(2026年は「飛鳥・藤原」が大本命)

国立公園から攻める記事の姉妹編です。私が地理89点を取った白地図学習の考え方を、もう2つの頻出分野——温泉と世界遺産——に広げます。
まず:2026年受験者への緊急アップデート
2026年7月26日、「飛鳥・藤原の宮都」(奈良県)が世界文化遺産に登録されました。これで日本の世界遺産は27件(文化遺産22・自然遺産5)です。
試験3週間前の新登録——これは時事問題の大本命です。「日本で最も新しい世界遺産は?」「何県にある?」「構成は?」に即答できるようにしておいてください。飛鳥時代の宮殿跡・古墳など19の遺跡群で、高松塚古墳や石舞台古墳を含みます。古い参考書には当然載っていないので、参考書の「26件」を「27件」に自分で更新しておくこと。
覚え方の原則:リストではなく「地図」で覚える
温泉も世界遺産も、五十音順のリストで覚えようとすると必ず溢れます。この試験の問われ方は「どこにあるか」「近くに何があるか」が軸だからです。
やることは国立公園のときと同じです。
- 白地図を印刷する(地方ブロックごと)
- 世界遺産と主要温泉を自分の手で書き込む
- 「この県にはこれとこれ」という塊で覚える
世界遺産27件の攻め方
自然遺産5件は丸暗記(ここは全部)
知床・白神山地・小笠原諸島・屋久島・奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島——5件しかないので全部覚えます。位置・所属する県・特徴(なぜ登録されたか)まで。
ちなみに白神山地は、私の二次試験のプレゼンお題のひとつでもありました。自然遺産は一次の地理だけでなく二次のプレゼンでも出ます。ここへの投資は二度おいしいです。
文化遺産22件は「地方の塊」で
22件を1件ずつ覚えるのではなく、地方ブロックの塊にします。たとえば:
- 奈良・京都の塊——法隆寺・古都奈良・古都京都・紀伊山地、そして新入りの飛鳥・藤原。近畿の白地図が一番密になります
- 九州の塊——明治日本の産業革命遺産・長崎と天草の潜伏キリシタン関連遺産・宗像沖ノ島
- 北の塊——平泉(岩手)・北海道北東北の縄文遺跡群・佐渡島の金山(新潟)
「白地図のこのあたりに点が集まっている」という視覚の記憶が、写真問題・組み合わせ問題の武器になります。
温泉は「県とセット」以外の覚え方をしない
温泉問題の実質は「温泉名→都道府県」の対応です。有名どころを地方ブロックで塊にして白地図へ:
- 北海道・東北——登別・洞爺湖(北海道)、銀山(山形)
- 関東・中部——草津・伊香保(群馬)、箱根(神奈川)、鬼怒川(栃木)、下呂(岐阜)、和倉(石川)
- 近畿以西——有馬・城崎(兵庫)、道後(愛媛)
- 九州——別府・由布院(大分)、黒川(熊本)、指宿(鹿児島)
書き込むときのコツは、国立公園の白地図と同じ紙に色を変えて足すことです。「登別は支笏洞爺の近く」「屋久島は世界遺産で国立公園」のように、分野をまたいだ重なりが1枚の紙の上で見える——これが単語カードには絶対にできない、白地図学習の最大の強みです。
直前期は「新しいもの」から出る前提で
世界遺産は毎年増えるからこそ、最新の登録が問われやすい分野です。直前期のチェックリストに「世界遺産の最新件数と直近の登録」を必ず入れてください。今年はそれが飛鳥・藤原です。
直前1週間チェックリストの一般常識パートともつながる話なので、あわせてどうぞ。
まとめ
- 温泉・世界遺産はリストでなく白地図で。「場所」ごと覚えて塊にする
- 自然遺産5件は丸暗記(二次のお題にもなる)。文化遺産22件は地方の塊で
- 温泉は温泉名→県の対応が本体。地方ブロックで白地図に色分け追記
- 2026年は「飛鳥・藤原」(奈良・日本27件目)が時事の大本命。参考書を自分で更新しておく
地理全体の勉強法は白地図学習で89点、最初の一歩は国立公園からへ。
出典:ユネスコ第48回世界遺産委員会(2026年7月・釜山)の登録決定報道に基づく(2026年7月27日時点)