一次試験の自己採点後すぐ始める!通訳案内士 二次試験までの2ヶ月計画
一次試験(8月中旬)の合格発表は9月下旬、二次口述は11月末〜12月。発表を待ってから始めると実質2ヶ月しかありません。私は一次の自己採点直後から動いたので、実質3ヶ月半を二次に使えました。この「前倒しの1ヶ月半」が一発合格の最大の理由だったと思っています。
この記事では、一次試験直後から二次本番までの進め方を時期別にまとめます(2026年度は一次8/16・二次11/29)。
全体スケジュールを俯瞰する
まず全体の流れを一枚にしておきます。
| 時期 | 出来事 | この計画での位置づけ |
|---|---|---|
| 8月中旬 | 一次筆記試験 | 当日〜3日以内に自己採点 |
| 8月後半〜9月 | 合格発表までの待ち期間 | 仕込みの月(テーマ選定・根幹原稿) |
| 9月下旬 | 一次合格発表 | アウトプット中心に切り替え |
| 10月 | — | 人前で話す月 |
| 11月末〜12月 | 二次口述試験 | 仕上げと体調管理 |
二次口述は1人あたり約10分の面接で、①プレゼンテーション(お題3つから1つ選んで約2分)②外国語訳(読み上げられた日本文をメモを取って通訳)③実務に関する質疑の3パート構成です。試されるのは知識の量より「口が回るか」。話す練習に使えた期間の長さがそのまま効く試験だからこそ、前倒しに価値があります。
なお、二次まで進んだ人のおよそ2人に1人が合格する試験です(合格率の分析)。恐れず淡々と準備しましょう。
まず:試験当日〜3日以内に自己採点
各予備校が一次試験の解答速報を出します。マークした答えを問題用紙に控えておき、当日〜3日以内に自己採点してください。合格点(地理70点・その他6割など)を超えていそうなら、その瞬間から二次受験生です。
| 科目 | 満点 | 合格基準 |
|---|---|---|
| 日本地理 | 100点 | 70点 |
| 日本歴史 | 100点 | 70点 |
| 一般常識 | 50点 | 30点 |
| 通訳案内の実務 | 50点 | 30点 |
地理・歴史は7割、一般常識・実務は6割と基準が科目で違う点に注意。免除科目は照らす必要がありません。
「ギリギリで不安だから発表まで待つ」が一番もったいないパターン。ボーダー付近でも始めてください。万一一次に落ちていても、二次の練習(英語で話す力)は来年に完全に持ち越せます。捨てになる勉強ではありません。
8月後半〜9月:仕込みの月
- 頻出テーマ30を選ぶ(選び方はこちら)。まだ原稿は書かなくていい、リストアップだけ
- 「禅・わびさび・おもてなし・四季」など根幹テーマから先に原稿化。ここが抽象化戦略の土台になります
- 略字メモ術の自作記号を決めて、読み上げソフトでメモ練習を開始(1日10分でOK)
ポイントはいきなり全テーマの原稿を書き始めないこと。発表前は気持ちが揺れやすいので、低負荷のリストアップから入り、原稿化は転用の効く根幹テーマに絞ります。根幹テーマは他のお題が来たときの接続先です。鹿威しが出てもわびさびに持ち込めるので、マイナーな10本より根幹の1本を深く書く方がカバー範囲は広がります。
メモ練習が「1日10分」なのは、メモ取りが知識ではなく技能だからです。技能は週末にまとめて3時間より、短くても毎日の方が定着します。
9月末時点のゴール
- 30テーマのリストが完成している
- 根幹テーマ5〜6本が2分原稿になっている
- 自作の略字が10個前後、手に馴染み始めている
9月下旬:合格発表——ここからギアを上げる
発表で正式に二次進出が決まったら、アウトプット中心に切り替えます。
- 30テーマの原稿を毎日2〜3本ずつ音読、2分で話せるか計測
- シチュエーション想定問答10選で「共感→代案」の型を口に馴染ませる
- この時期にオンライン英会話を始めるのが費用対効果の最適点です(本番まで約2ヶ月=課金は2ヶ月分で済む)
切り替える理由は、「原稿が書けた」と「2分で話せる」がまったくの別物だからです。黙読なら2分の原稿が、声に出すと2分半かかるのは誰もが通る道。音読には必ずストップウォッチを添えて、①2分前後に収まるか ②長い沈黙がないか ③締めの定型文まで言い切れるか、の3点をチェックしてください。
10月:人前で話す月
- オンライン英会話でプレゼン→フィードバック→ロールプレイのセットを週3回以上
- 講師にテーマを選ばせて「選べない緊張感」を再現
- 外国語訳は読み上げ0.75倍速→等速へ徐々に上げる
人前練習の価値は、話した内容に予想外の反応が返ってくることです。本番でもプレゼン後には試験官からの質疑があり、「突っ込まれてその場で返す」経験は相手がいないと積めません。講師にテーマを選ばせるのは、本番が3択から30秒で1つ選ぶ形式だから。自分で決めたテーマばかりだと「選ぶ」練習が抜け落ちます。
0.75倍速から始めるのは、市販対策本のCDが速すぎる一方、本番の読み上げは想像よりずっとゆっくりだったからです(体感で読み上げソフトの0.75倍速くらい)。ゆっくりで略字メモの型を固め、後半に等速へ上げれば間に合います。
11月:仕上げと当日準備
- 新しいテーマは増やさない。手持ち30テーマの精度を上げる
- ランダム3択→30秒で選んで2分話す、の本番形式を毎日1セット
- 当日準備ガイドを読んで、服装・持ち物・紙の復習セットを前週までに用意
- 最終週は体調管理最優先。攻めない生活へ切り替え
直前期に新テーマを足したくなりますが、付け焼き刃の31本目は磨き込んだ30本の邪魔をします。知らないお題への備えは、新テーマの追加ではなく抽象化——根幹テーマに接続して話す技術の再点検です。「精度を上げる」とは、①どのお題でも30秒後に話し始められる ②2分の型が崩れない ③質問にワンフレーズ返せる、の状態です。
この計画の費用
かかるお金はオンライン英会話の2ヶ月分(1.2〜1.5万円程度)と対策本1〜2冊だけ。二次の教材まとめのとおり、主力は無料教材で戦えます。
よくある質問
まとめ
- 自己採点で手応えがあったら即開始。発表待ちの1ヶ月半が合否を分ける
- 9月=仕込み(テーマ選定・根幹原稿)→10月=人前で話す→11月=精度と体調
- 万一一次がダメでも、二次の練習は来年にそのまま持ち越せる。始めて損なし
一次の自己採点がまだの人は一次試験当日ガイドの最終セクションからどうぞ。すでに発表が出ていて残り1ヶ月しかない人は、この計画の圧縮版=1ヶ月短期決戦プランへ。